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印刷通販の会社を探していると、よく目にするのが「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」という言葉。どちらもどことなく似ていますし、どんな違いがあるのかわからないまま、印刷通販を利用している人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の違いについてまとめてみました。
ここでは、オフセット印刷とオンデマンド印刷のメリットや違いについて、比較しながら解説しています。
多くの印刷通販会社では、おもに機械方式による「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」という2種類の印刷手法を用いて行われています。
それぞれ印刷工程や印刷機が異なるため、印刷物の仕上がりにもちょっとした違いがあるんです!
そこで、このふたつの印刷方法の特徴をまとめてみましたので、印刷アイテムに応じて上手に使い分けていただければと思います。
4色のインクを用いて印刷する方法で、平版という印刷版を作成し刷版についたインキをブランケットという転写ローラーに移して、印刷用紙に印刷していきます。
印刷の原本となる「版」を作成することに、「オフセット印刷」の最大の特徴があります。印刷データの情報を直接印刷用紙に転写するのではなく、この「版」に一度、顔料油性のインクを塗られたゴムブランケットを転写して、それから紙に印刷をするのです。
他のプリンターよりも写真や文字がキレイで、精細に印刷できるので、高品質で美しい仕上がりになるのが魅力!商業印刷物や美術印刷にはこの印刷方法がオススメです。
また、CMYKカラー以外にも、特殊な色を使うことができるため、美術系の印刷物にも用いられることが多いオフセット印刷。印刷方法としては、最もポピュラーなものと言えるでしょう。
版を使用せずにデジタルデータを直接出力する印刷方法で、一般的にはカラーレーザー印刷機が用いられています。
紙に直接印刷する印刷方法のなかでも、高細密のトナーを使ったレーザープリント等を指します。「オンデマンド=注文があった際に」という名前の通り、短期間での制作が可能であることも特徴のひとつです。
オンデマンド印刷は、オフセット印刷のように「版」を使いません。PCから入力された印刷データを印刷機が処理して、直接データを紙にプリントします。
紙以外のアイテムに印刷を施すことが可能なので、シールやうちわ、マウスパッドといった商品にも印刷できるところが魅力!
版を作成する必要がないため、小部数であってもコストも安く仕上げられるのは大きなメリットです。
また、短期間での印刷が可能になり、インクを乾かす時間もなくすことができます。このように、必要な時に必要な量を注文できることが、オンデマンド印刷のメリットといえます。
オフセット印刷もオンデマンド印刷も、現在の印刷業界の二大主流となっていますから、必要な印刷部数、納期、品質などのニーズにあわせて使い分けることができます。
ポイントとしては、部数が大量である場合や、繊細な品質を印刷物に求める場合は「オフセット印刷」を、短期で少ない部数の印刷物を発注する場合は「オンデマンド印刷」を利用するようにしましょう。