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ここでは、パネルやPOP印刷でおすすめの印刷会社を徹底調査。サービスの特徴や印刷料金などをまとめています。
商業施設や展示会などで使用されている大型のパネルやPOPなどの印刷は、専門の印刷会社でしか行うことが出来ない印刷物のひとつ。
印刷通販で大型パネルやPOP印刷を依頼する際に、安くて高品質な仕上がりで評判の会社を厳選してみましたので、それぞれのサービスを比較してみてくださいね。
パネル印刷を行いたいときに気をつけることはなんでしょうか。その1つが紙の種類と特徴を知ることです。パネル印刷では、A・B版が使われています。
このどちらの用紙を選択するのかによって、使用する画像の解像度が決まります。例えば、今回のパネル印刷の表で調査したA2ではタテ2480×ヨコ3508の画像を使うことがオススメです。
それが、A5になるとタテ1165×ヨコ1654の画像を選ぶのが良いでしょう。このように、使用する用紙によって適している画像ファイルが違うことを注意しましょう。
そもそも、A・B版にはどんなメリットとデメリットがあるか気になりますよね。まず、A版のメリットは、1つの用紙に多くの情報を載せられることやB版よりは大きいサイズなのに薄いことです。
デメリットは、文字が少ないパネルでは無駄な空白ができることです。対して、B版は、宣伝用のポスターにも使われている用紙です。
メリットは、日本の測定方式で作られた用紙なので日本人向けのパネルになじむことです。逆に、デメリットとしては紙の国際ルールに沿っていないので、海外向けのパネルには適していません。
利用のしやすさを考え、安くて納期が速い印刷会社をピックアップして紹介します。
A2で片面4色印刷、用紙の厚さ5mmのパネルまたはPOPを当日から1営業日入稿で作製したケースで比較し、それぞれの価格や特徴、おすすめのポイントを解説しています。
価格 | 1,950円~4,540円(税込み・送料込み) |
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用紙 | 4種類(角丸マットボード、専用マットボード各5mm、7mm) |
納期 | 当日~1営業日 |
お急ぎサービスがあるため、急な依頼にも応えてくれるのが東京カラー印刷。このサイトで紹介している印刷会社のなかでは、トップクラスの納品スピード!また、3営業日納品の場合の金額もお手頃です。POPやパネルの印刷では最短当日仕上がりなのがうれしいところ。当日仕上がりを希望する場合は、当日の10時までにデータ入稿を行い受付を済ませる必要があります(平日のみ)。ボードのサイズはB5~A1まで。使用するインクはUVインクなので、お店の中などの屋内使用であれば長期間配置していても色あせがしにくいのが特徴です。 24時間注文を受け付けていること、送料が無料であることも人気の秘密。POPやパネルだけでなく宣伝用のチラシ作りも低コスト、激短納期で納品してくれるのがありがたいです。 POPやパネルの激安店を探しているのであれば、スピードもある東京カラー印刷がおすすめ! |
価格 | 1,960~2,190円(税別・送料込み) |
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用紙 | 1種類(専用マットボードパネル) |
納期 | 1営業日~5営業日 |
スピードを重視せず、とにかく価格だけを見るのであればプリントバックがおすすめです。1営業日の納品は2,190円ですが、5営業日納品では1,960円と200円お得になります!部数が増えるほど納品スピードを5営業日にした場合の金額が安くなるので、大量発注を激安で注文したい人に向いているでしょう。例えば30部の場合、1営業日39,000円、5営業日28,410円なので10,590円もお得になります!もちろん、低価格だからといって雑な印刷ではありません。印刷不具合があった場合は100%返金保証もついています。 パネルサイズはA1~B5、260mm×260mm、210mm×210mm、148mm×148mmの12サイズ。正方形のPOPが作れるのもプリントバックならでは。 また、データ変換費用が無料なのもうれしいところ!データ入稿の際に手間取らずに済みますよ。時間はかかってもいい人はプリントバックに問い合わせてみるのがいいかもしれません。 |
価格 | 3,200円~2,690円(税別・送料無料) |
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用紙 | 5種類(貼り合わせタイプ光沢紙、貼り合わせタイプマット紙、貼り合わせタイプ合成紙、アルミ複合板タイプ塩ビ、直接印刷) |
納期 | 最短1営業日 |
ラクスルは24時間注文受付、全国送料無料で利用しやすい印刷会社です。POP/パネルでは5種類の用紙と豊富なオプション、サイズがあるのが特徴です。オプションにはグロスラミネート加工、マットラミネート加工、アルミフレーム、穴あけ加工、角丸加工、紙製スタンドの有無を選択できます!厚さは5mmと7mmの2種類。 料金は1部1営業日で3,200、5営業日で510円安い2690円。1営業日では10部以上の注文はできないので注意しましょう。1営業日の10部は17,560円で5営業日が14,780円で差額は2,780円。1部あたりの差が278円になるため、大量発注よりも少ない部数を注文するのに向いていると言えるでしょう。 |
料金もスピードも求めるのなら「東京カラー印刷」、大量発注をお得にしたいなら「プリントバック」、さまざまな加工を施したいのなら「ラクスル」での発注がおすすめです。
急いで発注したいとき、また色味にこだわりたい方におすすめの印刷業者をピックアップしました。
A2で作製したケースで比較し、それぞれの価格や特徴、おすすめのポイントを解説しています。
価格 | 2,365円~3,487円(税込・送料無料) |
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用紙 | 5種類(マット紙、光沢紙、マット合成紙、耐水紙、パールフォト紙) |
納期 | 最短当日発送 |
16時までの入稿で最短当日発送ができるプリオは、すぐにパネルを印刷したいときにおすすめの印刷業者です。早さの理由は、オンデマンド印刷で版を作成せずにデジタルデータの入稿か印刷を始められることです。パネルを使用する環境に合わせて屋外向け・屋内向けの用紙やインクを選択できます。またプリオでは、UVマットラミネートやUVグロスラミネート、バナースタンドやアルミフレームなどの各種加工が可能です。 納期に自信を持っているのがプリオの特徴で、発送遅延した場合にはポイント還元するという納期補償制度を導入しています。年中無休で24時間いつでもオンライン入稿できますし、最短当日発送、余裕があるなら余裕便で送料無料になります。 |
価格 | 2,376円~(税込) |
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用紙 | 4種類(厚手マット紙、光沢紙、半光沢紙、合成紙) |
納期 | 最短即日~6営業日 |
大判プリントの達人は、納期を選べるのが特徴です。期日に余裕があるときは長い納期を選択してお得に注文し、すぐに必要なときには最短当日発送してもらうことも可能です。予算に合わせて、また仕上がりの色味に合わせて4種類の紙から選択して印刷できます。 パソコンのモニタで見ている色味と実際に印刷したときの色味が異なることもあるため、無料お試し印刷を利用できます。パネルの色味にこだわりたい方におすすめできる印刷業者です。 |
価格 | 8,000円~(税不明) ※即日便の場合 |
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用紙 | 3種類(合成紙、半光沢紙、光沢紙) |
納期 | 最短3時間~3営業日 |
ビジプリは、少ロットでの発注からお得なボリューム注文まで、必要に合わせて注文しやすいことが特徴です。特に急ぎで発注したい方には、最速3時間で届けてもらえる特急便を選択できるのは魅力です。通常便でも16時までの入稿で当日発送ですし、納期にゆとりがあるなら3日後発送の安いプランを選択できます。 10枚以上の発注でお得になるので、まとまった枚数を依頼したい方にもおすすめ。1万円以上で送料無料なので、大量発注するケースに向いている印刷業者です。 |
価格 | 5,500円~ |
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用紙 | 4種類(マットコート紙、光沢紙、厚手合成紙、クラフト紙) |
納期 | 2~3営業日 |
大量発注にも対応している大型出力屋では、専任スタッフが対応してくれて、用途に合った素材でパネル作成できます。どのような用紙に出力するのが良いか分からないなら、無料で出力素材サンプルをもらうことができ、事前に質感を確認するのも良いでしょう。 またデジタルデータで表示した色味と素材に印刷したときの色が不安なら、色校正初回無料サービスを利用できるので安心です。納期は最短翌日発送ですが、色校正のサービスがあるので仕上がりが気になっている方に向いています。 |
パネルやPOPは、もともと購買意欲を高めてお客様に商品を手に取ってもらう、お店に入ってもらう、購入してもらうのが目的で制作されるものです。
使い方によってはうるさく感じてしまうケースもありますが、上手に使うことでさまざまなメリットが得られます。
店内のPOPの色合いやフォントを統一することで、読み手の印象付けを色濃くすることができます。
ビビットカラーで目を引くのもいいですし、女性向けの柔らかい色合いで「可愛らしい物が売っていそう」と印象づけることも。
どのような層のお客様を引き寄せたいかに応じて、デザインや配色を決めることで、効率よく来店を促せます。
また、開店したばかりのお店に「OPEN」のパネルを置くことで「新しいお店ができた、気になる」と思わせることができるように、お店のキャッチコピーやおすすめしたいポイントを訴えることで「ブランド化」させていくこともできるでしょう。
POP広告やパネル広告の効果をアップさせるには、読み手の関心を惹きつけて内容がすんなり頭の中に入ってくるようなデザインを採り入れることが大切です。
具体的にはどんな点に気をつければよいのか、ポイントを5つにまとめてみました。
人間が何かを見た時、真っ先に目に入ってくるのは配色です。よって、POPやパネルが目に留まるかどうかは色遣いによって決まると言っても過言ではありません。
たとえば赤や黄色などの暖色系は一般的に視認性が高いため、注目を集めやすい傾向にあります。(※参照)
しかし、必ずしも目立たせるために奇抜な色を選べばよいというわけではなく、広告の内容と色のイメージがマッチしていることも重要なポイントです。
一例を挙げると、青は「冷たい」「公平」などのイメージが強く、緑は「やすらぎ」「新鮮」などのイメージを連想させます。
まず色を見て、次に広告の内容を見た時に両者のイメージがぴたりと重なっていると、人は心地よさを感じ、広告の内容を直感的に理解しやすくなるのです。
POPやパネルのデザインカラーは大きくわけてベースカラー、サブカラー、アクセントカラーの3つに分類されます。
このうち、最も目立たせたいのはアクセントカラーですが、この比率を上げるとまとまりのない印象になってしまい、内容もスムーズに頭に入ってきません。
そのため、デザインではベースカラーが70%、サブカラーが25%、アクセントカラーが5%という比率で配色すると見栄えが良くなると言われています。
フォントの太さや種類が異なると、受ける印象がわかりやすく変化します。その証拠に、千葉大学大学院工学研究科チームが文字の太さによる印象の変化を研究したところ、明朝体のひらがなには「女性的」「読みやすい」といったイメージを持つ回答が多かった反面、太字になると「男性的」「読みにくい」など印象が180度変化した結果となりました。(※参照)
フォントが太い方が力強く、インパクトも大きくなりますが、色遣いと同様に広告の内容や対象のユーザー層のイメージと合っていない場合、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。
たとえば女性向けの化粧品POPであれば太さが標準の明朝体など。男性用カミソリの広告なら太字のゴシック体など。広告のターゲットとなる層に合わせた書体を選ぶことで、ぱっと見た瞬間、誰を対象にしている広告なのか判別がしやすくなるのです。
参照元:【PDF】「文字の太さによる印象の変化」千葉大学大学院工学研究科
広告は色遣いやデザインだけでなく、POPのサイズやパネルの素材にも気を配るとPR効果が高まります。
POPやパネルはさまざまな材質で作ることができます。用途やニーズに応じて使い分けができるとよいでしょう。
たとえばコート紙は両面ともにやや光沢があるため、写真やイラストの掲載に向いています。
一方、上質紙は表裏ともコーティングされていないので写真やイラストはあまり映えませんが、そのぶん鉛筆やボールペンとの相性が良く、手書きのキャッチコピーを入れたい時などにオススメです。
POPやパネルの広告には3つの配置場所があります。
店舗へ誘導するアウトショップ広告、お店の雰囲気を伝えるのに役立つインショップ広告、商品のおすすめをする商品近くの卓上POPやコンパクトサイズのPOPの3つです。
それぞれに意味があり、適した大きさがあります。
POPやパネルは、もちろん大きいほど視界に入るのでインパクトがありますが、シーンに応じた適切なサイズを間違えると、障害物として敬遠されてしまう可能性があります。
卓上POPを例に挙げると、ファミリーレストランなどやや広めのテーブルの置く場合は、250mm×120mmほどの大きめのサイズを選んでも邪魔にはならず、人目を引きやすくなります。
一方、受付やショップの窓口など、やや小さめのカウンターに載せる場合は、作業の邪魔にならない程度の145mm×70mmほどのコンパクトなPOPが適当でしょう。
POPやパネルを使った広告は目立てばいいというものではなく、見た瞬間に相手に好感を与え「ずっと見ていたい」と思わせることがキーポイントとなります。
そのためには相手に不快感を与えない配色やフォント、サイズなどを意識して作成することが大事なのです。